Fukurou旅行記

Fukurouといいます。青年海外協力隊で2年間、アフリカで生活→ブラジル等の南米の国々で1年間、仕事と放浪→現在、中米のコスタリカ在住。現地旅行会社勤務。旅、自然、食べ歩き、ビールとコーヒーが大好きです。

万能食材?コスタリカのバナナをご紹介

Hola!(こんにちは!)

 

コスタリカ在住のfukurouです。

今回はコスタリカの重要な作物であるバナナのお話をさせて頂きます。

コスタリカを含む中南米の国々でバナナは広く栽培されていて、特にエクアドル等の

バナナは日本でもよく目にすると思います。

 

コスタリカでもバナナは主要な生産作物の1つであり、今でもバナナ産業は地方に住んでいるコスタリカ人にとって、重要な雇用を生み出している産業です。

 

コスタリカでは日本でも食べられるような生食の甘いバナナの他、調理をして食べる

バナナもあり、その他、乾燥させてドライバナナにしたり、薄く切って揚げたうえで

塩を振って、バナナチップとして食べたりとコスタリカ人の日々の生活にとって、

欠かせない食べ物の一つです。

 

■歴史:

→バナナはコスタリカの他の重要な作物であるコーヒーやカカオと比べると、

 栽培が始まった時期は遅く、1872年から栽培が始められました。

 当時、コスタリカの経済を支えていたコーヒーの輸出のためにサンホセ等を含む

 中央高原地帯と太平洋、カリブ海側の港をつなぐ鉄道建設がアメリカ人の

 マイナー・キースによって始められましたが、鉄道建設のためには、

 ジャングルや険しい山々を切り開かなければならず、また資金繰りにもかなり

 苦労を強いられたようです。

 

 そこでキースが目を付けたのが、当時、アメリカで人気を博していたバナナで、

 彼は鉄道建設のために切り開いたジャングルの跡地にパナマから持ち込んだ

 バナナの株を植えて、栽培を始めました。バナナは高温多湿で豊かな土地があれば、

 1日に50cmほどのスピードで成長し、新しい茎は9か月で花を咲かせます。

 その後、3か月経過すると実を収穫することが出来て、生産スピードが速いのです。

 

 また、1度植え付けた株は20年程度はもち、1年を通じて成長し続けて実をつける

 という特徴があります。

 こうして、キースはバナナの生産と輸出のビジネスを徐々に拡大していきました。

 キースは、バナナ生産を拡大させるために、鉄道の線路沿いの開けた土地に

 バナナを植えたり、鉄道建設の労働者(主に外国からの出稼ぎ労働者たち)に

 未払いの給料の代わりに土地を無料で与えて、そこにバナナを植えることを奨励

 したりと色々な手を使って、バナナの生産量を増やしていきました。

 

 その後、バナナビジネスは拡大を続け、キースは1889年にはコスタリカだけでなく、

 コロンビア、ニカラグア、パナマ等の国々に計27か所のバナナプランテーションを

 所有していました。その後、キースは彼の母国であるアメリカのボストンにある

 企業と提携し、後に「バナナ帝国」と皮肉られるほどの大きな会社となる

 「ユナイテッドフルーツ」を創設します。

 

 彼の創設したユナイテッドフルーツ社はコスタリカ以外にも中南米の国々で広大な

 バナナプランテーションを所有し、莫大な利益を上げていましたが、

 会社の所有するバナナプランテーションで働く労働者の過酷な環境、低賃金による

 搾取というあくどいやり方に人々の不満はつのり、ストライキ等に発展、

 現在はチキータ(Chiquita)というブランドに社名を変更しています。

 

 今でも、当時、この会社にどのようなひどい仕打ちを受けたかを話す現地の人も

 います。それほどにこの会社の所有するバナナ農場で働く人々の扱いは、

 ひどかったようです。

 

 現在は、ユナイテッドフルーツ社はコスタリカで所有している土地のほとんどを

 個人や別の会社に売却するか、コスタリカ政府に返却しています。

 そのような歴史があり、現在のコスタリカのバナナ産業の規模は全盛期の頃ほどでは

 ありませんが、それでもカリブ海側地域に行くと大規模なバナナプランテーション

 が見られ、そこで生活している人々の重要な現金収入の糧になっています。

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バナナの実。花が咲いた後に3か月程度で実が収穫できる。

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コスタリカの熱帯地域でよく見かけるバナナのような植物。現地の人いわく「バナナの原種」ピンクの小さなバナナをむくと白いバナナのような果実がありますが、味は酸味しかなく美味しくありません。なぜだか、この実を動物が食べているところも見たことはありません。

■主な生産地:

→コスタリカでは主にカリブ海側や太平洋側南部の熱帯地域で生産されています。

 カリブ海側地域では「リモン」というコスタリカ最大の港のある町や、

 サラピキという場所でバナナプランテーションが見られます。

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 太平洋側の地域ですと、ケポスという地域やゴルフィートという地域に、

 ユナイテッドフルーツ社の所有するバナナプランテーションがありましたが、

 1950年代にパナマ病というバナナの病気が蔓延したり、過酷な労働環境による

 ストライキがあったりして、生産規模は全盛期に比べるとかなり縮小されました。

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■美味しいコスタリカバナナを現地で購入するなら:

→コスタリカを訪れる方の中には、コスタリカの農業に興味を持っている方もおり、

 コスタリカは再生可能エネルギーの普及に力を入れたり、エコツーリズムを推進

 したりと環境先進国として知られていて、農業でも出来る限り、環境に与える負荷

 (農薬の使用や化学肥料の過剰使用)を減らす努力をしている農家さんもおります。

 コスタリカ産の美味しいバナナを購入するなら、そのような農家さんを訪問したり、

 スーパーではなく、個人商店の八百屋さんや各町にある市場に行くことがオススメ。

 コスタリカではほぼどこの町でも市場があり、その他、週末などは、

 地域の農家さんが路上にトラックを止めて、自分たちの農場で収穫した野菜を

 販売したりもしています。

 また、地方の農家さんに行くと見た目は同じように見えても、

 品種の違うバナナもあり、味の違いも楽しめます。

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コスタリカの道路沿いには地元でとれたフルーツや野菜を売っている八百屋をよく見かけます。安くて新鮮なフルーツや野菜が買えるのでオススメです。

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こちらはスーパーで販売されているバナナ。値段は1kgあたり約1ドル程度。スペイン語では甘い食用バナナを「バナノ(Banano)」まだ、青い食用バナナを「プラタノ(Platano)」と呼んで区別をします。

↑最近、コスタリカでひそかにブームになりつつあるのが、トゥリスモ・ルラル

(Turismo・Rural)で、田舎の農家さんを訪問して、コスタリカの作物についての

説明を受けたり、乗馬体験をしたり、ホームステイをしたり、料理体験をしたりと、

コスタリカの地方の人々の生活を体験できるツアーです。

 

以上、コスタリカのバナナについてのお話となります。

コスタリカではバナナは安く購入することが出来て、栄養があり、日々自炊をしている

私のような人間からすると、非常にありがたい食品で、日本で食べるものと比べても

より甘くて、まずハズレはありません。

 

皆さんもコスタリカにお越しの際は、ぜひお試しあれ!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Hasta Luego!(また 次回!)