Hola!(こんにちは!)
コスタリカ在住のfukurouです。
今回はコスタリカに生息する「世界で1番美しい生き物シリーズ」の最後を飾る、
世界で1番美しい蝶とも呼ばれる「モルフォ蝶」を皆さんにご紹介します。
モルフォ蝶の仲間は中南米で現在までに3属42種が確認されておりコスタリカには
そのうちの9種が生息しています。
別名「森の宝石」とも呼ばれ、昆虫や蝶が好きな人以外でも一般的な方々の中でも
知名度の高い蝶です。
コスタリカでは高山地帯を除き国土の様々な場所で普通に観察出来ます。
今回の記事ではそんな美しいモルフォ蝶を皆さんに詳しくご紹介します。
■生態:
→モルフォ蝶は鱗翅目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属しています。
コスタリカでは9種のモルフォ蝶が生息しておりそれぞれ色合いなどが
多少異なります。
モルフォ蝶の「モルフォ」という言葉はギリシャ語の「Morpho」から来ており、
「形態」や「美しい」という意味があります。
青く輝く翅をもつことで有名ですが実はこの青色は色素ではなく構造色と呼ばれ、
鱗粉の構造により青色の波だけを跳ね返して重ね合わせ青を強めるという
現象(干渉と呼ばれる)によって青く見えています。
彼らの翅の裏側は枯れ葉のような色をしていて目玉模様(眼状紋と呼ばれる)が
ついています。
モルフォ蝶の幼虫は主にマメ科の植物を食草としておりメスはそこに卵を産み、
卵から成虫になるまでにおおよそ110~120日程度かかるといわれています。
モルフォ蝶の仲間の主な食べ物は腐った果実でそこから糖分や水分を補給します。
警戒心が強い蝶なので果物に止まって食事をしている時が撮影のチャンスです。
オスは自分のテリトリーを持ち他のオスが入ってくると追い払います。
また、他のオスと勘違いをするのかキラキラと光るものを追う習性があるそうで、
この習性を利用して銀紙の反射に近づいてきたモルフォ蝶のオスを
捕獲する方法も調査研究の世界では用いられています。
■どこで見れるの?:
→コスタリカでは高山地帯を除くほぼ全域に広く生息しており、
カリブ海や太平洋側の熱帯低地の他、モンテベルデ等の標高が1500mを超える
山岳地帯でも生息しております。
生き物なので絶対とは言えませんが意外と簡単に観察出来ます。
■個人的オススメ観察スポット:
→コスタリカではカリブ海と太平洋側の両方の熱帯地域で広く生息している他、
モンテベルデ等の標高が1500mを超えるような山岳地帯でも見られます。
今回は野生のモルフォ蝶観察スポットとバタフライガーデンをご紹介します。
〇個人的野生のモルフォ蝶観察スポット:
1)サラピキ:
→僕のブログでも何度も紹介していますがサンホセからたった2時間で、
熱帯雨林の自然を体験することの出来る場所で生き物観察にはオススメです。
確実に見るなら、宿泊ホテルや現地ツアー会社が手配しているガイド付きの
自然観察ツアーに参加し、森の中に入ることをオススメしますが、
運が良ければ、サンホセからサラピキへの移動途中にひらひらと飛ぶ、
モルフォ蝶を観察出来るかもしれません。
サラピキの観光拠点となる町はプエルトビエホデサラピキという町になります。
2)トルトゥゲーロ:
→同じく僕のブログで何度も紹介していますがこちらもモルフォ蝶を含めた
生き物観察にはオススメの場所です。ボートツアーや森の中でのガイドツアーで
観察することが出来ます。
ロッジによってはバタフライガーデンが併設されている場所もあり、
季節が合えば様々な蝶を観察することも出来ます。
訪問される際に蝶がいるかどうかはロッジに直接確認したほうがベターです。
その他、毎年7月~10月まではアオウミガメの産卵ツアーも行われています。
3)アレナル:
→コスタリカの北部に位置しておりサンホセからは車で3~4時間程度。
アレナル火山と温泉が有名な観光地です。
モルフォ蝶を観察するなら自然保護区やロッジが主催しているガイドツアーや
吊り橋ウォークツアーに参加するかまたはカニョネグロボートツアーでも
ボートから飛んでいるモルフォ蝶を観察出来ることもあります。
観光の拠点となる町はラ・フォルトゥーナ(La Fortuna)という町で、
町には様々なグレードのホテル、ツアー会社、レストラン、お土産屋、スーパー等
が充実しています。
4)モンテベルデ:
→コスタリカの観光地の中でも3本の指に入るほど有名な観光地です。
ケツアール観察のメッカとして知られていますが、実は昆虫類の多様性が高いこと
でも知られている場所です。
モンテベルデでモルフォ蝶を観察されたい場合はホテルや現地ツアー会社が主催
している自然保護区ツアーに参加するかまたは自然保護区まで自力で移動し、
入り口でガイドを雇うという方法もあります。
モンテベルデ観光の拠点となる町はサンタエレナ(Santa Elena)という町で、
こじんまりしていますが、観光客用の整備が整っており、観光しやすい町です。
モンテベルデの詳しい情報については、また別の機会にご紹介します。
5)マヌエルアントニオ:
→コスタリカ最小ながら最も訪問客数の多い人気の国立公園です。
熱帯雨林地域となりモルフォ蝶をはじめとする様々な蝶類、昆虫類の他、
ナマケモノ、サル類、ハナグマ、アライグマなどの哺乳類、野鳥、爬虫類等
多様な生き物が生息している場所です。
行き方等の情報については過去にこのブログで詳しく紹介しております。
記事のURLを貼り付けておきます。ご参照ください。
〇個人的なオススメのバタフライガーデン:
→コスタリカではたくさんのバタフライガーデンがありモルフォ蝶はほとんど
全てのバタフライガーデンで飼育されています。
野生で見る感動はありませんが近距離でじっくりとモルフォ蝶を観察出来るのが、
バタフライガーデンを訪問するメリットです。
以下、僕の経験に基づく個人的なオススメバタフライガーデンをご紹介します。
1)Spirogyra Butterfly Garden:
→サンホセの中心部から車で約5分程度の距離に位置しているバタフライガーデンで、
本当に小さなバタフライガーデンですが、モルフォ蝶をはじめとする様々な種類の
蝶を観察することが出来ます。
2)Selvatura Adventure Park:
→モンテベルデにあるアドベンチャーパークでバタフライガーデンの他にも、
カエル園や昆虫館もありキャノピーツアー、吊り橋ウォークツアーなどの
様々なアクティビティーを楽しむことの出来る場所です。
サンタエレナの町からは少し離れていますので車のない方は
送迎付きのツアーに参加することをオススメします。
■観察をする際の注意点:
→バタフライガーデンではモルフォ蝶を触れるほど近くで観察出来ますが、
触らないようにしてください。特にお子様連れは気を付けてください。
→コスタリカでは許可を得ていないいかなる狩猟や採集も法律で禁じられています。
虫や動物はおろか、石の持ち出しさえも処罰の対象になることがありますので、
思い出として持ち帰るのは写真だけにしましょう。
以上、モルフォ蝶のご紹介とさせていただきます。
森の宝石という異名に負けないとっても美しい蝶です。
皆さんもコスタリカにお越しのさいにはぜひ観察してみてください。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、Hasta Luego!(また 次回!)