Hola!(こんにちは!)
コスタリカ在住のfukurouです。
今回はコスタリカに生息する「世界で1番美しい生き物シリーズ」のカエル編で、
世界で1番美しいカエルともいわれるアカメアマガエルをご紹介いたします。
コスタリカには今までのところ193種類のカエル類が確認されております。
アカメアマガエルはその中でも最も有名でコスタリカのシンボルの動物として
コスタリカを訪れる人々が必ず見たいと思う動物の1種です。
また、コスタリカだけでなく熱帯雨林を象徴する動物の1種ともされており、
世界中の熱帯雨林保護運動のイメージとして取り上げられることも多いです。
それでは早速アカメアマガエルの写真をご覧いただきましょう。
■生態:
→メキシコ南部からパナマにかけての中米地域、南米大陸の北部地域に、
生息しているカエルでその名の通り、虹彩の赤い大きな眼をしています。
体長は3cmから7cm程度でメスのほうがオスよりも体が大きくなります。
熱帯雨林に生息しており日中は植物の葉の裏で目を閉じてうつぶせになり、
四肢を縮めて体の目立つ部分を隠して休んでいます。
また、体を縮めることにより表面積を減らし水分の蒸発を防いでいます。
夜行性のカエルで鋭い視力を生かして小さな昆虫や節足動物、
自分よりも小さなカエル等を捕食します。
なぜ彼らの眼が赤いのか?という理由ですが、専門家の間では天敵(鳥など)に
襲われた際に彼らの赤い眼や青色の四肢の付け根を見せることにより一瞬
天敵が怯み、その隙に逃げれるようにするためだと考えられていますが、
あくまでも仮説であり本当の理由は定かではありません。
繁殖の際は池などの水たまりの周辺の葉に透明な卵を産み付けます。
孵化したオタマジャクシはそのまま下の水の中へと落ちてそこで成長をします。
成長した後は陸地に上がり主に樹上で生活をします。
学名(ラテン語で書かれた世界共通の生き物の名前のこと)は「Callidryas」
といい、意味は「木の妖精」という意味があります。その名に恥じない
非常に美しい外見をしたカエルちゃんです。
■どこで見れるの?:
→コスタリカではサラピキやトルトゥゲーロ等のカリブ海の熱帯地域や、
北部のアレナル地域南部の同じく熱帯雨林地域で観察をすることが出来ます。
夜行性なのでナイトツアーに参加することで活発に動き回るアカメアマガエルが
観察できる可能性が高まります。
■個人的オススメ観察スポット:
→以下、僕の経験に基づき個人的なオススメの観察スポットをご紹介します。
〇アレナル:
→アレナルではプライベートの自然保護区やロッジの敷地内で行うナイトツアーが、
人気のアクティビティーの一つとなっております。
アカメアマガエルを中心とするカエル類、ヘビ、昆虫類の他、木に止まって寝ている
野鳥やナマケモノ、キンカジューというアライグマの仲間等の観察も期待できます。
以下、個人的アカメアマガエル観察オススメスポットをご紹介します。
1)エコ・セントロ・ダナウス(Ecocentro Danaus):
→アレナル観光の拠点となる町である「ラ・フォルトゥーナ」から車で約10分の距離に
位置する私営自然保護区です。こちらでは日中のガイドツアーの他、
ナイトツアーやバードウォッチングツアーを参加可能です。
アカメアマガエルを観察するならナイトツアーに参加することがオススメです。
2)アレナルオアシスロッジ(Arenal Oasis Lodge):
→「ラ・フォルトゥーナ」から車で約10分の距離にあります。
森に囲まれたエコロッジでアレナルのナイトツアーの中でも有名です。
ロッジなので宿泊も出来ますが送迎付きのツアーに参加すること出来ます。
〇サラピキ:
→コスタリカ北部カリブ海側に広がる熱帯雨林地域となります。
サンホセから車で約2時間ほどとアクセスが良いのがメリットの1つ。
カエル類の他、多様なヘビ、昆虫、鳥類、哺乳類が生息しています。
以下、個人的アカメアマガエル観察オススメスポットをご紹介します。
1)セルバベルデロッジ(Selva Verde Lodge):
→サラピキに位置するエコロッジとなります。敷地内にはトレイルがあり、
ロッジ主催のガイドツアーも充実しております。
アカメアマガエルを観察されたい場合は、ナイトツアー参加することがオススメ。
2)ティリンビナ私営保護区:
→サラピキの私営保護区となります。ホテルも併設されており宿泊込みで
訪問することも可能です。保護区内のガイドツアーやナイトツアーに参加することで
アカメアマガエルを観察出来る可能性があります。
3)アラ・アンビグアロッジ(Ara Anbigua Lodge):
→サラピキ観光の拠点となる町である「プエルトビエホ」からほど近い距離に位置して
いますが、森に囲まれており、ロッジ敷地内には散策路もあります。
レストラン前に小さな池があり池にはアカメアマガエルが生息しています。
ロッジ主催のナイトツアーに参加する方法の他、夜、ご自身でライトを持ち、
レストラン前の池でカエル探しをしてみてはいかがでしょうか?
こちらのロッジではカエル類の他、野鳥観察にもオススメで、
赤と緑の2種類のコンゴウインコが敷地内で見られることがあります。
〇トルトゥゲーロ:
→トルトゥゲーロでも日中のジャングルウォークツアーやナイトツアーで、
アカメアマガエルの観察の可能性があります。
トルトゥゲーロ村まではご自分で公共バスとボートを乗り継いで行く方法の他、
トルトゥゲーロの各ロッジが主催する泊りがけのツアー(1泊2日~)に参加して、
訪問する方法もあります。ナイトツアーに参加される場合は少なくとも、
2泊3日の予定でトルトゥゲーロを訪問することをオススメします。
〇シエルペ:
→コスタリカの南部の熱帯地域に位置する小さな村です。
コルコバード国立公園ツアーの玄関口の1つとして知られています。
ここでは現地のツアー会社やロッジが主催するナイトツアーに参加することで、
アカメアマガエルを観察出来る他、この地域にしか生息していないカエル類も観察
出来るかもしれません。
■観察をする際の注意点:
→アカメアマガエルは有名なヤドクガエルのような強い毒は持っていませんが、
全てのカエル類は共通して微量な毒がありますのでカエルを触った手で
目や口などの粘膜を触らないようにしてください。
触った後は流水で手をしっかりと洗いましょう。
→ナイトツアーでは不用意にカエルに近づきすぎないようにしましょう。
というのもカエルを食べるためにヘビが近くにいるかもしれないからです。
コスタリカには猛毒を持つヘビも生息しております。
ガイドの指示なく木に触ったり、カエルを見るため近づきすぎることは危険です。
以上、アカメアマガエルのご紹介となります。
皆さんもコスタリカにお越しの際には、ぜひ、彼らに会いに行ってください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、Hasta Luego!(また 次回!)