Hola!(こんにちは!)
コスタリカ在住のfukurouです。
今回はコスタリカの食文化、その中でも朝食について皆さんにお伝えします。
コスタリカ人は、元々農業国であり、早起きの人が意外と?多いのが特徴で朝から皆さんしっかりとご飯を食べます。
コスタリカにも地域によって食文化の違いがあり、例えば、サンホセを含む中央の高地帯に住んでいる人々は比較的朝食でパンを好んで食べる人が多く、
北のグアナカステ県に住んでいる人々はトウモロコシの粉で作る有名なトルティーヤ(トルティーヤはメキシコだけでなく、他の中南米諸国でも広く食べられています。)
を好んで食べる人が多い、カリブ海側は、かつて、ジャマイカから鉄道建設の労働力として連れられてきたアフリカ系の人々の子孫が多く住んでいるため、その影響から、
ココナッツオイルをふんだんに使い、イモ(特にキャッサバ等)を多く食べる等。
コスタリカは非常に小さな国ですが、食の多様性も驚くほど、高い国です。
しかし、コスタリカには、どこの地域に住んでいる人でも、朝食にはこれ!というメニューが存在しています。それが↓の料理になります。
朝からボリュームたっぷり笑。元気が出そうな料理です。
左上から時計周りで順に説明していきますと、
1)豆ごはん:
→現地ではGallo Pinto(ガジョピント)と呼ばれるインゲンマメとご飯の炒め物です。
コスタリカだけではなく、ニカラグア、パナマ、エルサルバドル、ホンジュラス、
プエルトリコ、キューバ、ジャマイカ等の中南米やカリブ海諸国で、食されており、
それぞれの国々で別の名前で呼ばれています。
スペインからやってきたお米に、元々、中南米で食べられていた豆、そこに、
アフリカ系の料理のエッセンスが加わった、いわゆる「フュージョン(融合)料理」
の一つです。パクチーが入ってることも多いので、苦手な方は気をつけてください。
ちなみに、Gallo Pintoとは直訳すると「カラフルな雄鶏」という意味で、由来は、
定かではありませんが、パナマやニカラグアでも同じ名前で呼ばれています。
コスタリカでは主に朝ですが、ニカラグアでは朝、昼、夜、関係なく食べられます。
2)卵:
→卵も朝食にはかかせません。写真はオムレツのような形ですが、目玉焼きや、
スクランブルエッグで出てくることもあります。
ちなみに、目玉焼きはスペイン語で「Huevo frito(ウエボフリト)」、
スクランブルエッグは「Huevo revuelto(ウエボレブエルト)」、
オムレツは「Tortilla(トルトゥーヤ)」と言ったりします。
3)サワークリーム:
→現地では「Natilla(ナティージャ)」と呼ばれるサワークリームで、これも、
ニカラグア、パナマ等でもご飯と一緒に出てきます。
食べ方は自由ですが、一般的に豆ごはんと混ぜて、味を変えたりして楽しみます。
4)サルサ:
→現地では、「Pico de gallo(雄鶏のくちばし)」と呼ばれるサルサです。
サラダ感覚で食べても良し、ご飯にかけて食べてもよしの優れもの。
パクチーが入っていることがあるので、苦手な方は気を付けて。
ちなみに、サルサは本来、スペイン語で「ソース」の意味となります。
5)揚げバナナ:
→現地では「Platano(プラタノ)」と呼ばれます。調理用バナナ(まだ、青く、甘みのない、その名の通り、調理して食べる用のバナナ)をPlatanoといい、
揚げ焼きにするだけでなく、つぶして、ペースト状にしたものを挙げたり(パタコンという料理)、スープに入れたりと、ラテンアメリカの国々では欠かせない食材の一つです。揚げ焼きにする際にはハチミツを使ったり、砂糖を使ったりして、甘くすることが多いのも特徴です。
これだけの量を朝から食べれば元気いっぱいに一日を過ごせますね。
日本と少し似ていて、最近のコスタリカ人の若い子(特に町に住んでいる子たち)は、
朝はパンで軽く済ませるということもありますが、ご年配の方や地方に住んでいる人々は「Gallo Pintoがない朝食なんて、朝食じゃない!」とおっしゃる方もいます笑。
元々農業等の肉体労働が主要な産業であったコスタリカの人々にとっては、
これぐらいエネルギーのあるものを朝から食べることによりタフな農作業を、
乗り切っていたのかもしれません。
以上、コスタリカの朝食の定番メニューをお伝えさせていただきました。
皆さんもコスタリカにお越しになった際には、是非、試してみてくださいね。
日本人の方が好む味つけですよ~。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
では、Hasta Luego!(また、次回!)